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2022/01/03
後見制度を利用する前に、この映画を見て下さい!
映画【パーフェクト・ケア】を観ました。
面白おかしく、そして恐ろしく、後見人の裏側を描いています。
このブログをお読み頂いている方の中で、成年後見制度の利用を検討されている方は、先ずは映画【パーフェクト・ケア】をご覧下さい。
大なり小なり、日本での後見制度の一面を垣間見られるのは間違いありません。
正義感に燃えている成年後見人とも お会いします。
一方で、真逆の方ともお会いします。
映画を観た上で、もう一度考えてみて下さい。
成年後見制度を利用するべきか否か。
パーフェクト・ケアの予告編から
ブリトニーは13年間拘禁
アメリカでは、幼少期から天才歌手として人気を博していた ブリトニー・スピアーズ が2008年1月3日、救急隊員が抵抗するブリトニーを無理矢理担架に乗せ、救急車で精神科病院に入院・拘禁しました。
成年後見人に指名されたのはブリトニーの父 ジェイミーでした。
自らを成年後見人として申請していたと言います。
2008年から約13年間、成年後見人である父親に何十億もの財産を管理され、私生活全てをも父親に管理されたのです。
裁判所の審問でブリトニーは『真の虐待だと思う』と『避妊具を装着され妊娠も結婚も出来ない』と成年後見制度の解除を訴えていました。
何故か お金に絡む事件が
日本でも成年後見制度に絡む犯罪があとを絶ちません。
親族後見人が高齢の親の財産を搾取したり、専門職後見人(弁護士や司法書士など)が被後見人の財産を横領したり、というニュースが毎年何百件も繰り返されています。
2014年には831件、2020年には減ったとはいえ186件の不正が発覚しています。
不正の大多数が親族であることから、2020年では親族後見人が選ばれた割合は20%を切り、専門職後見人が80%超を占めました。
僕のお客様は言いました。
『どうせ財産を使い込まれるなら、家族の方がマシやな』
後見制度は一度スタートすると途中で止めることはできません。
認知症が発症してからでは、成年後見人の選任は裁判所の裁量で決まります。
認知症発症前であれば任意後見制度の利用も検討できます。
先ずは成年後見制度の現実を知ることから始めましょう。