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2021/11/22

がん 10年生存率58.9%に改善

 

2005年~2008年に「がん」と診断された患者さんの 10年後の生存率は58.9%だったと国立がん研究センターなどの研究結果が発表されました。

 

前回の調査(2004年~2007年)より0.6ポイント上昇しました。

生存率の公表を始めた2016年以降、改善が続いています。

 

 

 

全がん協 部位別臨床病期別 10年相対生存率

(2005年~2008年 診断症例)

全がん協部位別臨床病期別10年相対生存率の図

 

 

 

全国がんセンター協議会に加盟する27都道府県の医療機関32施設で診断を受けられた約12万1,000人を集計しました。

がん以外の死因の影響を除いて生存率を算出。

 

部位別では、前立腺がんが最も高い99.2%でした。

 

他は乳がん(女性)87.5%、大腸がん69.7%、子宮頸(けい)がん68.2%、胃がん67.3%、肺がん33.6%、肝臓がん17.6%などでした。

 

早期発見が難しいと言われる 膵臓(すいぞう)がん が6.6%で最も低い結果でした。

 

 

 

 

5年生存率も集計

研究班は、2011~2013年に同じ32施設で診断を受けた約15万2,000人について、5年生存率も集計しました。

 

がんは診断から5年が治癒したかどうかの目安にされることが多く、生存率は全体で68.9%となり、前回調査(2010~2012年に診断)より0.3ポイント上昇しました。

 

最高は「前立腺がん」の100%、最低が「膵臓がん」の12.1%となり、10年生存率と同様の傾向が見られました。

 

 

全がん協部位別臨床病期別5年相対生存率
(2011年~2013年診断症例)

全がん協部位別臨床病期別5年相対生存率の図

再掲1:結腸がん、直腸がんを合わせて大腸がんとした。
再掲2:肺がんは組織診断により腺がん、扁平上皮がん、小細胞がんに分け集計したが、それ以外にその他を含め肺がんとした。

 

 

 

 

 

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