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2021/05/02
「ウッドショック」で木材消滅、木造住宅高騰
アメリカ住宅販売は2006年(住宅バブル)以来、木材価格が史上最高値。(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)
昨年12月30日のブログで『アメリカの住宅市場は低金利で最高値更新、アメリカの住宅用構造材の価格は前年比2.6倍、日本市場並みの事業を展開する住友林業の経常利益は80%増加。』とお伝え致しました。
更に『関西で林業を営むお客様は「突然の大忙しです!」』とも。
日本は対岸の火事、では無くなり、いよいよ世界的な木材不足【ウッドショック】が日本経済に深刻な影響を与えます。
集成材もプレカット材も操業停止
アメリカの住宅着工件数は2019年頃までは年換算120万件でした。
アメリカでは木材が余り、日本に安く輸出していました。
しかし、コロナで状況が一変します。
コロナ禍で住宅着工件数は100万件に減少しましたが、低金利住宅ローンと株高、2度の給付金等で建築市場は急回復です。
2021年1月は年換算で158万件、2月は142万件、3月は174万件に急増。
日本向けアメリカ製材大手のマンケランバー社は、日本向け生産の無期限停止を決定します。
品質にも価格にも厳しく、物量も少ない日本向けの輸出はストップ、景気よく高値で買ってくれる中国に木材が向かいます。
中国 1月~3月のGDP成長率は18%超、人口14億人の市場は現在、製材や産業用丸太で世界一の輸入国です。
日本の木材工場は操業停止、これからの請負契約額は価格高騰が必至です。
住宅ローン控除の期限が迫ります
新型コロナウイルス感染拡大の影響で住宅ローン控除の特例期間が見直され、注文住宅では2021年9月30日までに契約、分譲住宅などでは2021年11月30日までに契約すると、2022年12月31日までの入居でも控除期間13年が適用されます。
ウッドショックが短期間で解消するとは思えませんので、住宅ローン控除の特例措置適用を目指す方は建築会社の仕入れ力と、適用条件の変更に関するニュースに注目しましょう。