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2020/12/29
京阪電車の「降ってくる座席」終了へ
スタッフ発信のブログです!
大阪と京都を結ぶ京阪電車には、「降ってくる座席」があります。
今からちょうど半世紀前の高度成長期に生まれました。
超満員の通勤電車を何とかしようと考案された「苦肉の策」ですが、時代の移り変わりとともに、年明けから姿を消していくことになりました。
その座席があるのは、通勤用車両「5000系」。
都市部でよく見かけるロングシートを備えた車両だが、片側には京阪の他の車両より二つ多い五つの扉があります。
京阪電鉄が用意した動画を見せてもらうと、扉の上の天井近くに跳ね上がっていた座席が映し出されたと思ったら、ゆっくりと降りてきて、20秒ほどで両隣の座席の間にうまく収まりました。
背もたれの向こうが窓ではなく、扉なのが見慣れません。
正式には「座席昇降装置」と呼ばれています。
普段、乗客は動く様子を目にすることはできないが、時々公開されており、鉄道ファンらの間では知られた存在です。
ホームドア設置でお役御免に
ところが、今回の引退はその「 5 扉」が最大の原因となりました。
京阪は駅の安全性向上のため、全駅でホームドアの設置を計画しています。
このホームドアの位置が「 5 扉」とは微妙に合わないというのです。
今月8日、5000系について、まずは 5扉を開閉させる運用を来年 1月 29日で終了すると発表。
ホームドアが2021年度中に京橋駅に整備されると、5000系の車両そのものも順次引退していくということです。
詳しくは下のリンクから記事をご覧下さい。
ラッシュ用ドア然り、折りたたみ式つり革然り、特許や実用新案を沢山生み出す京阪電車。
子会社の叡山電鉄にも継承されているように感じます。
厄除け?のために千葉の成田山新勝寺を誘致したり、各車両には成田山のお札を祀ったり・・・
小さな頃からお世話になった京阪電車の一つの時代が終わることを痛感致します。
また、新しいアイデアや工夫の数々が搭載された新時代の車両を楽しみにしております!