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2024/05/31
固定金利2ヶ月連続引上げ 不動産価格は?
10年物 国債の利回りが上昇を続け、
2011年7月以来13年ぶりに
1.1%を付けました。
日銀が目標と掲げる消費者物価の2%超上昇は
4月で8ヶ月連続です。(生鮮食品を除く)
日銀の追加の利上げが囁かれる中
6月の住宅ローン金利は
大手5行が固定金利を揃って引上げました。
日本経済新聞より
変動金利は現状維持です。
変動金利は簡単に上がらない?
短期金利に連動する変動金利は上がらない
という言説が溢れています。
短期プライムレート(短プラ)は当面上がらないかもしれません。
短プラが変動しなくても、
変動金利はここ20年間 下がり続けてきました。
現在の変動型住宅ローンの内訳は
店頭金利(基準金利)から大幅な金利優遇を行うことで
過去例の無い0.3%台という低金利を実現しています。
基準金利は2010年以降、2.475%で横ばいです。
にも拘わらず、優遇金利を拡大することで
変動金利を引き下げ続けてきました。
つまり、短期プライムレートが上がらなくても
変動金利の基準金利を上げなくても
優遇金利を変更(縮小)することで
貸出金利を引上げることが簡単に出来てしまうのです。
ダイヤモンドオンライン 不動産研究所より引用
変動金利(基準金利) 優遇金利 アメリカ変動金利
2012年 2.475% 1.475% 4.2%
2024年 2.475% 0.375% 7.1%
基準金利が動かなくても、変動金利は銀行の思惑次第で上下します。
因みに、物価上昇が顕著なアメリカでは
2020年に 2.85%の変動金利は
2023年には なんと8%を超えました。
変動金が上がり始めた頃には
固定型の金利は相当高くなっている可能性があります。
25年、30年、35年という長期間の借入です。
金利上昇を踏まえた資金計画が必用な時代に入りました。
※金利は大手銀行の代表的な金利です。
不動産の価格は金利次第
金利が上げれば、同じ年収では借入可能額が減少します。
金利が上がれば、利回り目的の収益不動産価格は下がります。
アメリカのように変動金利が数年で倍になるようなことは
日本では考えられないかもしれません。
0.3%の変動金利が1%になることは充分に
あり得るのでは、と考えています。