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2020/09/16

大阪・高槻に希少な未盗掘古墳

 

大阪府高槻市にある闘鶏山(つげやま)古墳( 4世紀前半)で発掘計画の検討が進んでいます。

 

注目されるのは、前期古墳では珍しい未盗掘である点です。

未盗掘古墳は調査のたびに数々の大発見が話題となってきた千数百年前のタイムカプセル。

なぜ長年、盗掘を免れることができたのか、次代にいかに継承するか探りました。

 

 

2020/09/08  日本経済新聞 関西タイムライン

 

 

 

 

 

 

 

 

名神高速道路が東西に走る高槻市郊外の小高い尾根の上に闘鶏山古墳はあります。

全長約88メートルの前方後円墳ですが墳丘はシートで覆われ、立ち入り禁止になっています。

 

高槻市立埋蔵文化財調査センターを訪ね、鐘ケ江一朗所長に話を聞きました。

同古墳で 2つの石槨(せっかく、石室)が見つかったのは 2002年。

宅地造成に先だって試掘したところ石槨が現れ、石の隙間からファイバースコープを差し込むと、三角縁神獣鏡などが手つかずで眠る姿を映し出したということです。

 

同年のうちに国史跡に指定され、保全されています。

 

 

 

 

内部は息をのむ迫力

現在は内部にセンサーを差し込み、温湿度や大気成分の変化を観察。

小型カメラを挿入して撮影調査も 3回行いました。

 

第 1石槨は板石をずらしながら屋根形に積む「合掌形」の天井を持つ。

石が せり上がる迫力に思わず息をのんだ。

 

未盗掘古墳について詳しく知るため、兵庫県立考古博物館を訪ねました。

古墳研究で著名な和田晴吾館長が闘鶏山古墳について「合掌形の石槨は地震などで崩れやすい。壊れず完全に残っている点で特に貴重だ」と教えてくれました。

 

古墳は 3~7世紀ごろ築かれ全国に約 16万基が知られていますが、盗掘されたり墳丘ごと姿を消したりした例は多いといいます。

 

 

 

保全から発掘へ

発掘といえど遺構を破壊するのだから実施は慎重に、というのが近年の考え方です。

なぜ、保全から発掘へかじが切られたのか。鐘ケ江所長によると発掘計画は 2年前から本格化しました。

「現状維持と発掘の長所短所を比較し、発掘がベターと判断された」。

内部に雨水が浸入し、石材や遺物の劣化が進んでいるという。

地震の影響も心配です。

 

着手は 2022年度以降になりそうとのこと。

和田館長は「古墳研究に新たな視点をもたらす調査を行い、未盗掘古墳の持つ可能性を最大限に広げてほしい」と期待します。

 

約1700年ぶりに光を浴びる古代遺産は何を物語るのでしょう。

 

 

 

 

 

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