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2020/07/17

平城宮跡を横断する近鉄奈良線、移設協議へ

 

世界遺産の平城宮跡を横断する近鉄奈良線の移設を巡り、奈良県、奈良市と近畿日本鉄道は、平城宮跡の南側への線路移設に向けた協議に入ることで合意しました。

移設の対象は大和西大寺―近鉄奈良駅の 4.4キロです。

 

 

 

線路移設を前提として協議入り

国と奈良県、奈良市、近畿日本鉄道の3者が合同会議を開き、線路移設を前提とする踏切道改良計画をまとめる方向で一致しました。

これまで線路移設に難色を示してきた近鉄側が移設協議に入ることで、平城宮敷地内の線路移設は実現に向け一歩踏み出しました。

 

 

 

 

 

 

 

大和西大寺駅の立体交差化と一体で協議

今後、奈良県は大和西大寺駅の連続立体交差事業と公園補償を組み合わせた事業スキームをつくり、近鉄や奈良市と協議を続けます。

 

具体的な費用負担や開業の時期は未定です。

 

国土交通省は遮断時間が長い「開かずの踏切」などを改良すべき踏切道に指定し、改良対策を進めています。

 

平城宮跡周辺にある 4カ所も 2017年に指定を受け、近鉄と奈良県、奈良市は 20年度中に国から改良計画を提出することを求められていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奈良時代の都「平城宮跡」を鉄道が横断

平城宮跡は奈良時代の都、平城京の中心で敷地は約 130ヘクタールに及びます。

国は 2008年、国営平城宮跡歴史公園基本計画を策定。

大極殿や朱雀門など復元された建物が並ぶが、近鉄奈良線は平城宮跡を東西に横断しています。

 

奈良県は平城宮跡の観光拠点化を進めていくうえで、線路が整備の妨げになる恐れがあるとして移設を近鉄に打診。

2017年に県、市と近鉄は連携協定を結び、移設について大和西大寺の立体交差化を含めて 3者で計 7回の協議を重ねてきました。

 

奈良県の計画によると、大和西大寺駅周辺を立体交差にするために駅を高架化。

大和西大寺駅―近鉄奈良駅の線路を朱雀門の南に東西に走る大宮通りに移設します。

 

平城宮跡南側は地上に線路を敷設しますが、宮跡東側から地下化します。

 

さらに奈良県は近鉄側に朱雀大路駅(仮称)、新大宮駅、油阪駅(仮称)の 3駅の新設を提案。

今後、近鉄と協議を進めます。

 

 

 

 

近鉄は「全額行政負担が協議の前提」

近鉄は下記の 2点を協議に応じる前提条件としています。

(1)行政側が費用を全て負担する

(2)運行時間など現在のサービス水準を維持する

 

線路移設のための用地買収や立ち退き交渉、その補償や線路移設の費用など、事業スキームは不透明なままです。

 

 

2020/07/17   日本経済新聞

 

 

 

 

 

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