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2020/06/02
紀州のドン・ファン、遺⾔無効と親族が提訴
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家で、平成30年5⽉に急性覚醒剤中毒で死亡した和歌⼭県⽥辺市の酒類販売会社元社⻑、野崎幸助さん=当時(77歳)= の兄(86歳)ら親族 4⼈が「全財産を市に寄付する」とした野崎さんの遺⾔書の無効確認を求め、遺⾔執⾏者の弁護⼠を相⼿取り和歌⼭地裁に提訴したことが27⽇、分かりました。
田辺市によると、遺産は約13億5千万円とみられ、30年に田辺市職員が和歌⼭家裁⽥辺⽀部で遺⾔書を確認しました。
訴状などによると、遺⾔書の作成は25年2⽉8⽇付。
原告側は
(1)コピー⽤紙1枚に⾚ペンで⼿書きされ熟慮の末に作成したとは考えにくい
(2)市に寄付する合理的動機が⾒当たらない
(3)遺⾔書が保管、発⾒されたとされる状況が不⾃然-などの理由から「野崎さん以外が遺⾔書を作成し無効だ」と主張しています。
提訴は4⽉18⽇付。
2020/05/27 産経WEST
⽥辺市、遺産受領⼿続き費⽤で約1億8,000万円
⽥辺市は遺産寄付を受ける⼿続き費⽤約1億1,698万円を盛り込んだ市の⼀般会計当初予算案が25⽇の市議会本会議で、賛成多数で可決されました。
昨年の補正予算にも⼿続き費⽤6,540万円が⼊っており、寄付を受ける前段階で計約1億8,238万円が予算化されました。
最⼤限の⾒積もりということです。
野崎⽒の遺産は少なくとも13億円余り。
市に全額を寄付する内容の遺⾔書を残していたことが30年9⽉に明らかになり、市が準備を進めていました。
今回可決された⼿続き費⽤は、弁護⼠委託料が最も多く約1億円で、ほかに不動産の鑑定評価⼿数料約1,250万円、裁判所への予納⾦200万円などが⼊っています。
弁護⼠委託料の額について市契約課は「遺産が莫⼤(ばくだい)で、弁護⼠の事務作業が多岐にわたる」と説明しています。
野崎⽒の財産は⼟地や建物の評価額が算出されていないほか、返還されていない債権もあります。
市は新年度中に財産額を確定する⽅針ですが、⺠法上、野崎⽒の妻が財産の⼀部を受け取れるため、市は額の確定後、分割のために妻と協議を⾏うとしています。
2020/03/25 産経新聞
事件性アリ?新証拠の報道
「紀州のドン・ファン」こと和歌⼭の資産家・野崎幸助⽒(享年77)が怪死を遂げてから 1年 9ヵ⽉が過ぎました。
事件はもはや迷宮⼊りかと思われていましたが、⽔⾯下で警察の捜査は進んでいたようです。
野崎⽒の遺体の第⼀発⾒者で、現在は都内に住む家政婦の⽵⽥純代さんが⾔う。
「社⻑の⾃宅にあった掃除機についてしつこく聞かれたんです。どこで買ったのか。最後にいつ使ったのか。そういったことを細かく。私は社⻑の家政婦でしたから、当然掃除機に⾒覚えはありました。知っていること覚えていることは答えたけど、なんで掃除機を調べているのかは教えてもらえませんでしたね」
別の事情聴取を受けた関係者は「刑事から掃除機の写真を⾒せられたんで、『何で調べているんですか︖』と聞きました。そしたら『出たんです』と。『覚醒剤が︖』と尋ねると、刑事ははっきりと頷きました」
野崎⽒の死因は、急性覚醒剤中毒。事件翌⽇の 2018年 5⽉ 25⽇、和歌⼭県警は野崎⽒の⾃宅を捜索したが、覚醒剤の痕跡は⾒つけられなかったはず。それが今になって掃除機から検出されるとは……。ある関係者は、刑事からこんな⾔葉も聞いたという。
「事件が解決しそうか尋ねたら、『いつでも犯⼈は逮捕できる。公判を維持するための詰めの捜査をしています』と⾔っていました。
2020/03/01 FRIDAY DIGITAL
自筆証書遺言、法定相続割合、遺産寄付、遺留分、相続欠格、今どきの相続に纏わるキーワードが次々と登場します。
今後、この事件が参考にされることが無いよう、和歌山県警の頑張りに期待したいと思います。