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  2. 93%超の自治体で固定資産税取り過ぎ

2019/12/02

93%超の自治体で固定資産税取り過ぎ

建物や土地の持ち主が支払う固定資産税で過払いが頻発しています。東京23区と全国の政令市での 2018年度の払い戻しは少なくとも 14万件で合計 70億円を超えています。

年末調整や確定申告で還付を受ける所得税と違い、固定資産税はそれほど払い戻しはないはずの税金です。ミスの原因は建材一つ一つを評価する複雑な仕組みで簡素化が今後の課題、とのことです。

 

 

 

 

 

 

東京23区と20政令市の固定資産税の還付実績をまとめました。2018年度は 14万4,500件(件数未集計の横浜市と広島市除く)、合計額は 71億 8,800万円でした。ともに過去 5年間で最多です。23区が 8万 4千件、44億円と抜きん出ています。納税者の勘違いによる二重払いなどでの還付もありますが、行政のミスも少なくありません。

 

 

 

還付請求請負は成果報酬

1級建築士事務所の建物鑑定(東京・新宿)には全国の企業から「うちの建物は固定資産税を課されすぎているのでは」と相談が舞い込みます。同社は建物の評価に関する行政資料や図面を分析し、間違いが見つかれば税理士事務所を通じて自治体に払い戻しを求め、還付額の半分が成功報酬として同社に入る仕組みです。

関西のオフィスビルでは鉄骨やコンクリートの量が課税上の評価より実際は少ないことを突き止め、3,500万円の還付を受けました。これまでに鑑定した物件約 1万件のうち約千件で税の還付や軽減につながったということです。

「意外と簡単」「知らなければ損」――。インターネットで検索すると建物鑑定と同じように固定資産税の還付請求を指南するコンサルティング会社がいくつも出てきます。ミスの発生が珍しくない現状を物語っています。

 

 

 

評価方法が複雑

オフィスビルや商業施設のような大規模な建物でなくてもミスはあります。鉄骨造のマンションを鉄骨鉄筋コンクリート造と認定し、税額が高くなっていたケースなどがたびたび見つかっています。

ある政令市の担当者は「建物の評価項目が多すぎる」とぼやきます。例えば木造住宅の屋根は平らな「陸屋根」と傾斜のある「勾配屋根」に分かれ、さらに素材が金属や樹脂などに分類され、それぞれの素材に評価の基準額が設定されています。

天井や床、壁、水回りなどを合わせると一般の住宅に使う建材や設備には 169の分類があり、その中から実際に採用されているものを選び出し、個数を数え、大きさや施工の方法で補正をかけ、さらに床面積をかけ合わせて課税の根拠となる評価額を計算します。

 

 

 

評価の見直しは3年ごと

評価額の見直しは 3年ごとで次は 2021年に実施する。総務省は種類や太さに関わらず柱の基準額を統一するなどの「大幅な見直しを行う」としています。建材の分類は 30以上減る見通しですが、自治体からは「根本的な解決にならない」との声が上がっています。

東京都は 2016~2017年に有識者会議でビルなどの大規模建造物の評価方式を変える議論をしました。建物の取得額を評価額とみなす抜本的な見直しを検討しましたが、現行方式との連続性が保てないことなどを理由に完全な切り替えは難しいと判断。総務省関係者も「納税額が大きく変わる見直しはしにくい」と難色を示します。

固定資産税は建物や土地の評価額の 1.4%を納める地方税。1964年の現行制度の導入以降、建材の評価額を積み上げる「再建築価格方式」を採用してきました。

 

 

 

固定資産税とは 変動少なく市民税収の基幹

土地や家屋、工場設備などの償却資産にかかる財産税。資産の適正な時価の1.4%を支払うことになっています。毎年 1月 1日時点の所有者に対して市町村が課税し、東京 23区の場合は東京都が担います。
納税者は自治体が送ってくる通知書に記された納付額を現金払いのほかクレジットカードなどで支払うこともできます。

 

 

 

93%以上の自治体で税額修正

2019年度の税収の見込みは9兆721億円。40兆 2,378億円の地方税全体の 22.5%を占めています。法人事業税と法人住民税の地方法人 2税に比べ景気による税収の変動が少なく、どの地方にも広く存在する固定資産にかけるため、税源の偏りも小さく市町村の基幹税と位置づけられています。
課税の根拠となる評価額の計算は複雑だ。特例的な減免措置が多く、適用と不適用の判定ミスも起きやすい。総務省が 2012~2015年度を対象に実施した全自治体調査では、課税ミスによる税額修正が各年度とも 93%以上の自治体で発生。さいたま市が家屋の新築や増築を把握するための航空写真の判読に人工知能(AI)を導入するなど作業の効率化に向けた取り組みも始まりつつあります。

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