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2019/08/02

所有者不明土地、北海道の広さに迫る!?

 

誰が所有しているのかがわからない 「所有者不明土地」 が全国で増えています。

 

所有者が死亡して財産を相続する際などに次の所有者を登記しないケースが多いためです。

都市開発が遅れ、町並みが荒廃する懸念が指摘されています。

2016年時点で九州本島を上回る規模に広がり、2040年に国土の2割、北海道本島の面積に迫るとの試算も。

 

財団法人・国土計画協会の所有者不明土地問題研究会(座長・増田寛也東大公共政策大学院客員教授)は推計を公表しています。

16年時点で所有者不明土地は全国で410万ヘクタールと、九州本島(約367万ヘクタール)を上回るといいいます。

何も手を打たなければ、40年までに北海道に匹敵する720万ヘクタールまで広がる見通しです。

 

 

 

 

 

 

 

相続時に登記漏れ

なぜこれほど広大な土地の所有者が分からなくなるのでしょうか。

原因は現行の相続制度にあるといわれています。

 

親が亡くなり、子どもが土地を相続した時は、法務局に申請して不動産登記簿上の名義を書き換える(相続登記)のが原則です。

ところがこの手続きには罰則も無く、法的義務でもありません。

登記費用や固定資産税もかかるため、資産価値が低い土地や他人に権利を主張する必要も無い土地では登記を怠る例が出てきます。

その場合は死亡した元所有者の名前が登記簿に残り続けます。

何世代も登記が変更されなければ、所有者を特定することは大変な作業になります。特定できたとしても、登記されるとは限りません。

 

こうした土地は都市開発の障害になる。土地を利用しようにも交渉相手がみつからないからだ。

大規模な都市開発を計画しても、一部の土地の所有者がわからないだけで事業は暗礁に乗り上げる。

東日本大震災の際は江戸時代に生まれた人が所有者だった土地もみつかるなど、復興事業の壁になりました。

 

 

 

土地活用へ法成立

この問題が大きな注目を集めたのは、2017年12月に増田さんの研究会が問題解決に向けた提言を発表し、政府・与党が動き始めてからです。

柱は2つ。既存の所有者不明土地を活用する対策と、新たな土地の発生を抑える仕組みです。

 

 

 

 

 

 

昨年は都道府県知事の判断で所有者不明土地を使えるようにする特措法が成立しました。

所有者が判明する場合に備えて一定の金額を準備すれば、公園や文化施設など公益目的に限って利用権を認めます。

 

今年 5月には不動産登記簿に所有者の氏名や住所が正しく記録されていない土地でも売却できるようにする制度もできました。

登記官に調査権限を与え、所有者が分かれば登記官が登記を変更する。

調べても分からなければ、自治体などの申し立てで裁判所が管理者を選んで売却できるようになりました。ただそうした土地は全体の1%程度にすぎません。

 

大きな効果を望むのは、新たな所有者不明土地をうまない対策です。

相続時に所有者の変更を登記しない人がいる問題に手を打つ。政府は来年にも民法を改正して相続時の登記を義務付ける方針です。

土地の所有権の放棄も認める方向です。増田さんは「ここまでできれば制度面での対応は一応、完了だ」と話します。

 

 

 

投棄から放棄の時代に

昭和末期から平成初期のバブルの時代、土地の値段は株価とともに 「下がることはない」 と信じられていました。

国の土地政策の基本理念を定めた土地基本法が制定されたのは平成元年の1989年。

その第 4条に 「土地は、投機的取引の対象とされてはならない」 と書かれています。

多くの人が土地を買い争った時代を象徴する文言です。

 

いまは登記の手続きや課税などの面で土地所有を負担に感じる人も珍しくない。

「土地投機」がブームだった時は、へき地の二束三文の土地を売りつける「原野商法」が問題になりましたが、いまはそうした負動産と呼ばれるようになり 「土地放棄」 がこれからの問題になりそうな状況です。

 

政府は今後、土地基本法に「土地の管理や利用で所有者が負う責務」を明記するということです。

 

 

 

2019/08/02 日本経済新聞 ほか参照

 

 

 

人口減少が都市の過疎化、空き地空き家問題となり、かつての値下がりしないと信じて疑わなかった資産は負動産とも呼ばれるようになりました。

政府の掲げるコンパクトシティ化構想も各都市の足並みが揃っているようには見えません。

これから始まる 『相続登記の義務化や相続放棄の制度化、マンションの認証制』 など、不動産の価格動向に影響がある施策が目白押しです。

 

持つべき不動産と手放すべき不動産の見極めが大切な時代になりそうです。

 

 

 

 

 

 

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